阪神大震災から17年

早いものですね。
17年前だったとは思えないあの早朝のテレビの風景。
すでに街づくりも完了し、三分の一の人達は震災を知らない子供たちだとか。
立派に立ち直った阪神の暮らしが見えますが、一方ではいろいろな困難も新たに発生したようです。
 
私はあの時、神戸に行った。1週間してからのことだったが電車は通じず、まだ片付けもほとんどされていなかった。現地でボランティア活動の友人たちに助けられていろいろなところを見被害状況を調査した。
公園の必要性や樹木による延焼防止効果、そして水が有ると言う状態、それらが災害には必要だと言うことになった。
 
しかし、今回の東北大地震ではまた違った対策が必要と言うことが解った。
災害は忘れた頃にやってくると言うが実際は災害ごとにその対策は千差万別でとてもあらかじめの人知は自然災害の前では永久に完全ではあり得ないということなのだろう。
また日本列島では自然災害は不可避のこと、まさに日本人の天命とも言うべき事象なのかもしれない。
だからこそ先人たちは自然に対する共生意識や不慮の不幸に対する無常観や諦観を確立したのであろう。
 
我々は過去の自然災害を歴史から正しく学ぶと共に、一方では災害に対する日本独自の精神文化も引き継いで自然災害に対応しないと日本民族として強く生きてはいけないのではないだろうか。